・ウオーキングで生活習慣病を予防
・ウオーキングで心身の健康増進
・ウオーキングでいつまでも若く,はつらつと

肥満は、食事による摂取エネルギーより運動と基礎代謝による消費エネルギーが下回ったときに生じる余剰エネルギーが体にたまって引き起こされます。年齢を重ねるほど基礎代謝量は低下するので、若いときと食事内容、運動量が同じだと、中高年になって太ってしまいます。肥満のなかでも、内臓に脂肪が蓄積される内臓脂肪型肥満は、多くの生活習慣病の原因ともなっているので特に注意が必要です。
ウオーキングなどの有酸素運動を続けていけば、基礎代謝量は高まり、体脂肪も効率よく燃焼されるので、肥満の解消に効果的です。


血液中には中性脂肪、善玉(HDL)コレステロール、悪玉(LDL)コレステロールなどの脂肪物質が含まれています。悪玉コレステロールや中性脂肪などが増えすぎると、血液はドロドロ状態になります。血液ドロドロ状態が長く続くと、血管は弾力性を失って動脈硬化が促進され、心臓病などの循環器系の病気を引き起こす原因になります。一方、善玉コレステロールには、この悪玉コレステロールを回収し血液をサラサラにする働きがあります。
ウオーキングを続けていると、血液中の善玉コレステロールが増えてきます。その量も、歩数の多い人ほど、多いことがわかっています。


血圧が高めの人が、ウオーキングなどの軽い運動を続けていると、血圧が正常化してきます。一日の歩数が多い人ほど、血圧が低くなる傾向にあることもわかっています。

内臓脂肪型肥満、高血圧、高血糖、高脂血症を重複して発症している状態を「メタボリック症候群」といいます。それぞれの診断値が正常値を大きく超えていなくても、重複するほど心筋梗塞や脳卒中になる危険性が高いので、「死の四重奏」とも呼ばれています。40歳以上の日本人男性の4人に1人が該当するとの調査データもあります。
メタボリック症候群の改善のためには、ウオーキングなどの運動を習慣づけ、食事、禁煙といった生活習慣を変えることが大切です。